こんちにちはmorimori(@TatsunoriMorita)です。
こどもの頃は両親に勉強しろとよく言われた。
その時、決まって聞き返していた言葉が
"なんで勉強しなければいけなの?"だった。
受験生になって、あまりいい成績ではなかったため、両親には、口答えばかりして勉強しなかったツケが回ったのだとよく言われた。
ツケが回ったとは少しも思っていなかったけれど、今思うことは、
純粋に”なぜ勉強をする必要があるのか”、その答えが知りたかっただけだった。
納得のいく答えがあれば、自分も勉強をする必要性を理解し、そんな質問をすることもなかったのではないかと思う。
当時の自分の質問に対する両親の答えは、
「勉強しなければ大人になってから困る」だった。
おそらく、"なぜ勉強しなければ大人になってから困るのか"、"なぜいい会社に入らなければ困るのか"、なぜなぜ攻撃をしたような気がする。
うっすら覚えているのは、”大人は仕事をしてお金を稼いでいるのに勉強せず、こどもに勉強しろと言うのはおかしいのでは?”という疑問だった。
うちの両親はお世辞にも家で勉強しているところを見た記憶がない。
そういった背景もあって、疑問を持たずにはいられず、その答えを知りたかったのだと思う。
うちの両親を悪く言うつもりもないし、実際に他の家庭の両親より勉強していたのか、優劣はのつけようがないので、その問題は置いておくとして。
勉強すべき理由が、”大人になってから困る”という回答について少し考えてみたいと思う。
自分が小学生の頃だから、1990年代前半。
Wikiを参照するとバブル源経済が崩壊し、のちに失われた10年と言われた時代になる。
反対に両親は60代なので、日本の経済が右肩上がりに成長する中で、教育、就職を経験した世代ということになる。
日本の高度経済成長によってその威力をはっきした、終身雇用と年功序列制度によって、いい会社に入って、一生安泰で、給料も右肩上がりで、退職金をたくさん貰えれば、老後も安心して暮らせると言われてきたのだろう。
いい会社に就職するには、いい大学に行く必要がある。そのためには勉強をして、いい成績を残さなくてはならない。
いい会社に入ることができなければ、安心した老後を暮らせないとなると、"勉強しなければ大人になってから困る"という回答は当時としては正しかったと思う。
ただ、こどもに対する説明としては適切じゃなかったのではないか。
もし、自分に子供がいて
”なぜ勉強をする必要があるのか”と聞かれたらなんと答えるか。
基本的には学校の勉強は読み書き算数ができて、社会生活を営むスキルがあれば取り敢えずはいいと考えているので、その基準を満たしてくれれば問題ない。
大切なのは、知らないことを知る楽しさを養うこと。
その楽しさがわかれば、自発的にいろんなことに興味関心をもって取り組めるようになると思う。
なので
”なぜ勉強をする必要があるのか”と聞かれたら、
”知的好奇心を養うため”と答えたい。
あなたなら何と答えますか?